【新人ケアマネ必見】 ケアマネが新規利用者をフラットな視点で見るべき理由

【新人ケアマネ必見】 ケアマネが新規利用者をフラットな視点で見るべき理由

ケアマネジャーの皆さま、日々のアセスメントや支援、本当にお疲れ様です。

今回は、私が最近実際に体験した事例を通じて、特に新人ケアマネさんにぜひお伝えしたい「新規ケース引き継ぎ時の落とし穴」について書きたいと思います。

地域包括支援センターや病院の地域連携室から新規の依頼が来たとき、皆さんは事前に提供された情報をどう受け止めていますか? 実は先日、私自身が「前情報」という名のバイアス(先入観)に囚われ、反省する出来事がありました。

「困難事例かもしれない……」と身構えてしまう前に、ぜひ一度読んでみてください。

包括からの依頼と「不穏な」前情報

先日、地域包括支援センターから新規の担当依頼がありました。 引き継ぎの際、基本情報とともに以下のような「前情報」がもたらされました。

  • 精神薬を5種類服用している
  • 過去に何度か、少しおかしな行動(奇行)があった
  • 簡単な生活歴と、少し複雑な家族構成

ただし、「これまでに前任のケアマネやサービス事業所と大きなトラブルになったことはない」とのことでした。
皆さんは、この情報だけを聞いてどう感じますか? 正直に白状します。私はこの情報を見た瞬間、頭の中で勝手にアラートが鳴り響きました。「精神薬5種類……おかしな行動……これは間違いなく要注意人物だ。一筋縄ではいかない困難事例に違いない!」と。

shin
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初回アセスメント訪問では、限られた訪問時間を有効に使うために、あたり(予測)を付けるケアマネさんが多いのではないでしょうか。
あたりを付けることは悪いことではなく、効率的で質の高いケアプランを作成するために非常に重要だと考えます。

「色眼鏡」をかけて支援をスタートしてしまった私

ケアマネとしてリスクマネジメントは大切です。しかし、今回の私は完全に「色眼鏡」をかけてしまっていました。

「いきなり怒鳴り出したらどうしよう」 「家族との関係性もこじれているんじゃないか」

そんなふうにガチガチに身構え、どこか警戒心を抱きながら、利用者様とご家族への初回訪問に向かったのです。相手の言葉の裏を読もうとしたり、ちょっとした言動を「ほら、やっぱりおかしな行動の予兆だ」と結びつけようとしたり……。

今思えば、目の前の「その人」自身を見るのではなく、書類上の「精神薬5種類を飲む要注意人物」というフィルターを通して接してしまっていました。

これまでの面談を経て気づいた「リアルなギャップ」

現在、その利用者様とご家族とは、数回面談を重ねました。 そこで私が感じたのは……

「あれ? 思っていたより全然『要注意』じゃないぞ……?」という感覚でした。

確かに精神的な波や、ご家族特有のコミュニケーションのクセはあります。しかし、それはごく一般的な範囲のものであり、きちんと話に耳を傾けて丁寧に説明すれば、しっかりご理解いただける方でした。 ケアマネや事業所とのトラブル歴がなかったのも、納得がいきました。

私はここでハッと気づきました。 「私が見ていたのは、利用者様ではなく『前情報』だけだったんだ」と。

【新人ケアマネさんへ】前情報は「参考」であって「答え」ではない

新人ケアマネジャーの皆さんに、私のこの失敗と気づきから強くお伝えしたいことがあります。

包括や前任者、病院から引き継ぐ前情報は、支援をスムーズに開始するための非常に重要なデータです。リスクを事前に把握することは、専門職として絶対に必要です。 しかし、前情報はあくまで「過去の参考データ」であり、目の前にいる利用者様の「現在の答え」ではありません。

情報提供者がどの視点でそれを見たかによっても、バイアスはかかっています。 「クレーマー家族」と引き継がれたケースでも、自分が真摯に話を聴けば、一番の協力者になってくれることは多々あります。「精神的に不安定」と言われていても、環境が少し変わるだけで穏やかに過ごせる方もいます。

「前情報は頭の片隅に置きつつ、まずは目の前のその人をフラットな視点(白紙の状態)で見る」

これが、信頼関係を築くための第一歩です。変な先入観で最初から壁を作ってしまうと、利用者様もそれを察知して心を閉ざしてしまいます。

shin
shin

初回面談では、第一印象が大事ですよね。

まとめ

今回のケースは、ベテランになっても陥りがちな「先入観の恐ろしさ」を私自身に改めて教えてくれました。

  • 前情報だけで「困難事例だ」と思い込まない
  • 「色眼鏡」を外し、まずはフラットな状態で面談に臨む
  • 自分が直接見て、聞いて、感じたアセスメントを信じる

「要注意」と身構えていた利用者様が、実はとてもチャーミングな一面を持っていたりする。そんなギャップに出会えるのも、ケアマネジャーという仕事の醍醐味ですよね。

明日からの新規訪問では、ぜひ「真っ新な心」でインターホンを押してみてください。

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