
毎日、山のような書類作成と記録入力に追われているケアマネジャーの皆様、本当にお疲れ様です。
「もっと利用者様と向き合う時間が欲しい」 「事務作業を少しでも減らして、定時に帰りたい」
日々、そのように願っている方は多いのではないでしょうか?
私もかつては、小さなノートパソコンの1つの画面(シングルモニター)の前で、何十回、何百回とウィンドウを切り替えながら、終わらない作業とストレスと戦っていました。
しかし、パソコンのモニターを2台にする「デュアルモニター」を導入したことで、デスクワークの景色が劇的に変わりました。
この記事では、ケアマネの皆様の事務処理を効率化する「デュアルモニターの活用法」について、具体的にお話しします。
この記事を読めば、パソコン作業のストレスから解放され、心と時間にゆとりを持つためのヒントが見つかるはずです。
シングルモニターの「限界」と隠れたストレス
ケアプランや各種書類を作成する時、あなたのパソコン画面はどうなっていますか?
私の場合、ケアプランを作成する際には、以下のような複数の画面を同時に確認する必要があります。
- 介護ソフトの入力画面
- アセスメントシートのPDFデータ
- 新しい薬の効果を調べるためのインターネット画面
- 文章のアイデアをもらうためのAI(Geminiなど)の画面
これだけの情報を、ノートパソコンの小さな1つの画面にすべて表示することは不可能です。
画面の切り替えが脳を疲れさせる
必要な情報を確認するたびに、マウスでカチカチと画面をクリックしたり、キーボードの「Alt」キーと「Tab」キーを押してウィンドウを切り替えたりしていませんか?
「アセスメントを確認して……よし、入力しよう」 「あ、何て書いてあったっけ? もう一度元の画面に切り替えて……」
実はこの「一時的に記憶して、別の画面に入力する」という作業は、私たちの脳に非常に大きな負担をかけています。
一つひとつの手間は小さくても、それが1日に何十回と積み重なることで、次第に集中力が削られていきます。
その結果、作業時間がズルズルと延びてしまい、入力ミスも誘発してしまうのです。
デュアルモニターがもたらす「3つの劇的カイゼン」
そこで強くおすすめしたいのが、モニターを2台並べて使う「デュアルモニター」の導入です。
デュアルモニターにすることで、パソコンの作業スペースが物理的に2倍に広がります。 窮屈だった小さな学習机から、広々とした大きな社長デスクに変わるような感覚をイメージしてみてください。
これにより、毎日の業務に以下の「3つの劇的カイゼン」が生まれます。
- 作業領域の拡大:必要な情報を常に大きく表示しておける
- 視認性の向上:画面を切り替える手間が激減し、イライラしない
- マルチタスクの最適化:複数の作業を同時に迷わず進められる
とくに「情報を一時的に暗記する必要がなくなる」という点は最大のメリットです。
画面の右側で情報を見ながら、左側の画面でそのまま入力ができるため、脳への負担が軽くなり、ケアレスミスもグッと減らすことができます。
【実践編】AI×デュアルモニターでケアプラン作成
ここからは、私が実際に活用している「デュアルモニター」と「生成AI(Gemini)」を組み合わせた、ケアプラン作成の具体的な手順をご紹介します。
この方法を取り入れると、驚くほどスムーズに業務が進みますよ。
基本のレイアウト:入力と情報収集を分ける
私はデスクに2台のモニターを並べ、それぞれの画面に明確な役割を持たせています。
- 左画面(メイン画面) 介護ソフト(ケアプラン入力画面、モニタリング記録など)。こちらは「アウトプット(入力)」専用の場所です。
- 右画面(サブ画面) ネットの検索ブラウザ、PDF資料、生成AI「Gemini」。こちらは「インプット(情報収集)」専用の場所です。
実際の活用フロー
では、実際にケアプランを作成する流れを見ていきましょう。
- 画面の準備 左画面に介護ソフトの入力画面を、右画面にアセスメントシートのPDFとAI(Gemini)を開いておきます。
- AIへの相談(右画面で実行) 右画面のアセスメントシートを見ながら、同じく右画面に開いたAIに相談します。 私の場合は、アセスメントの内容を入力するだけで、AIがケアプランの第1表・第2表の原案を提案してくれるように設定しています。 (※AIを活用した時短術の詳細は、「ケアプランの作成にかかる時間を短縮したい」の記事をご覧ください。)
- プランの作成・入力(右から左へ) 右画面に表示されたAIの提案やインターネットで調べた情報を「見ながら」、左画面の介護ソフトに文字を入力していきます。 使える文章があれば、右画面から左画面へとそのまま「コピー&ペースト(貼り付け)」をするだけです。
なぜ劇的に効率化できるのか?
シングルモニターの場合、アセスメントを確認し、ネットで調べ、AIに相談し……その情報をすべて「頭の片隅に記憶」してから、入力画面に切り替えて打ち込む必要がありました。
しかしデュアルモニターなら、「AIの提案や調べた情報を、視覚的に常に確認しながら入力作業を進める」ことができます。
「コピー&ペースト」の手間すら圧倒的に楽になるこの快適さは、一度味わうと想像以上の効果を実感できます。
「AIからヒントをもらい、最終的に人間(ケアマネ)が判断して整える」 この理想的な働き方を、デュアルモニターという環境が強力にサポートしてくれるのです。
導入への「3つの壁」と簡単な解決策
「良さそうなのは分かったけれど、機械が苦手だし導入は難しそう……」
そう感じて二の足を踏んでいる方に向けて、よくある3つのハードルと、その簡単な解決策をお伝えします。
1. コストの壁:実はお手頃価格で買える
「モニターをもう1台買うとなると、お金がかかりそう」と心配になるかもしれません。
実は、パソコン用のモニターはそれほど高くありません。 21インチ程度の使いやすいサイズでも、新品で1万円台前半から購入できます。予算を抑えたい場合は、5千円程度の中古モニターでも十分な働きをしてくれます。

私はAmazonを利用して、21.5インチのフィリップス製モニターを約1万2千円で購入しました。ほんの少しの投資で、毎日の業務時間が短縮できるため、非常にコストパフォーマンスが高いと感じています。
2.スペースの壁:机が狭くて置けない
モニターアームを活用して浮かせることで、スペースを有効活用できます。ノートPC+外部モニターの構成なら、さらに省スペース。


モニターを購入すると置くための「スタンド」が付属していますが、私は別途「モニターアーム」を購入して取り付けています。
安いものなら5千円程度からAmazonや家電量販店で購入可能です。机の端にアームを固定してモニターを空中に浮かせることで、モニターの下の空間に書類を置けるようになり、机が広々と使えますよ。
3.設定の壁:パソコンに詳しくない
Windowsの設定は非常に簡単。HDMIケーブル1本で繋がるものがほとんどです。設定画面の図解があれば、1分で終わります。


モニターの接続や設定は、拍子抜けするほど簡単です。
基本的には「HDMI(エイチディーエムアイ)」という規格のケーブル1本で、パソコンとモニターを繋ぐだけ。あとはWindowsの設定画面を開けば、1分程度で終わります。
■ 著者の実践メモ ■
注意点として、少し古いパソコンやモニターの場合、HDMI端子がなく「VGA」や「DVI」といった古いタイプの端子しか付いていないことがあります。 モニターを購入する前に、ご自身がお使いのパソコンの側面に「どの形のケーブルを挿す穴(端子)があるか」を事前に確認しておくと安心です。
まとめ:少しの投資で、大きな時間と心の余裕を
今回は、ケアマネジャーの皆様の事務負担を減らすための「デュアルモニター活用法」について解説しました。
この記事で重要なポイントは以下の通りです。
- シングルモニターでの画面切り替えは、脳を疲れさせ時間を奪う
- デュアルモニターなら作業領域が広がり、一時記憶のストレスが激減する
- 左画面で「入力」、右画面で「情報収集(AIなど)」と分けると効率的
- モニターは1万円台から購入可能で、設定もケーブルを繋ぐだけで簡単
デュアルモニターは、ケアマネのデスクワーク環境を整える「最もコストパフォーマンスの良い自己投資」の一つです。
業務時間が短縮されれば、その分、利用者様とじっくり向き合う時間を増やしたり、自分自身がリフレッシュするための休息時間を作ったりすることができます。
デスクワークのイライラを減らし、定時で帰るための第一歩として、ぜひデュアルモニターの導入を検討してみてください。
この「劇的カイゼン」を一度でも体感すれば、きっともう小さな1つの画面には戻れなくなりますよ。



