
「今年こそケアマネ試験に合格するぞ!」と、仕事の合間にテキストを開いて頑張っている皆さん、毎日本当にお疲れ様です。現役主任ケアマネのshinです。
私が無資格から介護の世界に入り、必死に勉強してケアマネの資格を取った日の喜びは、今でも鮮明に覚えています。
でも、いざ憧れのケアマネとして働き始めて数ヶ月……私は壁にぶち当たりました。「あれ? ケアマネって、こんなに大変な仕事だったの!?」と。(笑)
今回は、これからケアマネを目指す方に向けて、私が現場に出てから痛感した「想像以上のリアル(大変さ)」と、それでもこの仕事を手放せない「圧倒的なやりがい」、そして今から準備しておいてほしいアドバイスを赤裸々に綴ります。 勉強の息抜きに、ぜひ読んでみてくださいね。


結論:ケアマネは大変だが、圧倒的なやりがいがある仕事!
結論から言うと、ケアマネの仕事は想像以上に大変な面がたくさんあります。 しかし、それ以上に「自分の力で利用者の生活を支える」という、大きなやりがいを感じられる仕事です。
大変な理由は、膨大な事務作業や、各方面からの意見の調整など、介護現場とは異なる苦労があるからです。 一方で、自分が中心となってチームを動かし、利用者の人生の道筋を創ることができるのは、ケアマネならではの特権です。
これから、その具体的な「大変さ」と「やりがい」について詳しく解説していきます。
ケアマネになってわかった「想像以上のリアル」
憧れのケアマネになった私を待っていたのは、身体介護とは全く違う種類の苦労でした。 具体的には、大きく分けて2つの壁がありました。
終わらない書類の山と電話の嵐
現場での「身体介護」から離れた分、体力的にはラクになるかと思いきや大間違いでした。 ケアマネの業務は、とにかく事務作業と連絡調整が多いのです。
これらがひっきりなしに押し寄せてきます。 「こんなに事務作業と調整ばかりだとは思わなかった」というのが、最初の本音です。
多方面からの「板挟み」の連続
ケアマネは常に、様々な人の意見と事情の「板挟み」になります。 これが精神的に大きな負担となることが多いです。
例えば、ご家族の強い要望と、実際に対応するヘルパーさんの限界。 あるいは、病院からの早期退院の指示と、ご本人の「家に帰りたい」という切実な想い。
正解のない調整作業に、最初は胃が痛くなる毎日でした。

自分の想像とは全然違うものでしたね。この時は先輩ケアマネに助けられました。
それでも私がケアマネを続ける3つの理由
これだけ大変な思いをして、休日にまで仕事の不安を引きずってしまうこともあります。 それでも、なぜ今も主任ケアマネとして働き続けているのか。
それは、以下の3つのような素晴らしい瞬間を何度も味わってきたからです。
1. 利用者の「生活」を劇的に良くできるから
自分が動くことで、目の前の利用者さんの生活が確実に良くなる実感が持てます。 現場の介護職が「今日1日の生活」を支えるプロなら、ケアマネは「これからの人生の道筋」を創るプロです。
引きこもりがちだった方が、提案したデイサービスに通うようになり、見違えるような笑顔を取り戻した時。 「他人に心を開かない頑固な父が、あなたには何でも話すし、明るくなった」とご家族に言われた時。
この圧倒的なやりがいは、ケアマネという仕事でしか絶対に味わえません。
2. ご家族からの深い感謝の言葉があるから
ケアマネを続ける大きな理由の一つに、ご家族からの感謝があります。 利用者の生活が安定すると、ご家族も介護と仕事の両立ができるようになり、家族全体の生活が安定するからです。
認知症が進行し、息子さんのお嫁さんにあたるようになって困っていたご家庭がありました。 適切なサービスにつなげたことで家族の生活も落ち着き、「本当に助かりました」とわざわざ事業所まで挨拶に来てくれた時は、胸が熱くなりました。
ご本人からだけでなく、ご家族の人生をも救うことができる仕事なのです。

利用者の生活が安定することで、家族の介護と仕事の両立ができて、家族の生活も安定します。
3. 多職種連携の中心としての達成感
多数の専門職をまとめ上げ、利用者の支援がうまくいった時の達成感は格別です。 ケアマネは、医療や介護職、リハビリ職など、チームの中心となって動きます。
連携がスムーズにいき、他の職種の方から「ケアマネさんのおかげでうまくいったよ、すごいね」と言われた時は、自分の専門性が認められたと感じます。 自分がいないと、利用者も家族も、そして多職種のチームも困ってしまう。
ケアマネは、地域において本当になくてはならない職種だと実感しています。
これからケアマネを目指すあなたへの3つのアドバイス
最後に、これからケアマネの資格を取り、現場に出る皆さんへ、先輩からのアドバイスです。 現場に出る前に、ぜひ心に留めておいてください。
1. 今のうちに「ITスキル」に慣れておく
先ほどお伝えした通り、ケアマネの業務は書類作成や連絡が膨大です。 そのため、パソコンやスマートフォンの操作スキルが、業務効率に直結します。
これらの知識があるだけで、業務負担は劇的に減ります。 私自身、職場でデータ連携システムを導入するなどデジタル化を進めていますが、ITスキルは間違いなく後で自分を救ってくれます。
2. 相談できる仲間を見つける(一人で抱え込まない)
ケアマネは、一人で抱え込みがちな職種です。 しかし、私たちはスーパーマンではないので、すべてを一人で解決する必要はありません。
特につらいと思った時は、悩みを話し合える仲間がいると安心です。 数人いる居宅介護支援事業所なら相談しやすいですが、一人ケアマネの場合は孤独になりがちです。
外部の研修や集まりに参加して相談できる仲間を見つけたり、地域包括支援センターを巻き込んだりして、「チームで支える」意識を持ちましょう。
3. 責任感は大切だが「考えすぎない」こと
自分がいないと利用者が困る、という責任感は非常に重要です。 しかし、それを考えすぎると心が折れてしまうこともあります。
分からないことは先輩に聞き、医療のことは医師に聞けばいいのです。 オンとオフの切り替えを大切にし、自分自身の心と体もケアしてあげてください。
まとめ:大変だけど、それ以上に誇りを持てる仕事です
今回は、ケアマネの実態とやりがいについてお伝えしました。 内容をまとめます。
試験勉強は孤独で辛いと思いますが、その努力の先には「大きな誇り」を持てる仕事が待っています。 確かに、現在はケアマネ不足が深刻化しており、待遇面で課題があるのも事実です。
しかし、今年は介護報酬の臨時改定があり、来年は介護保険制度改正の年でもあります。 私たちケアマネにとって注目の年であり、現場から声を上げて待遇を良くしていくためには、皆さんの力が必要です。
あなたがケアマネとして、私たちと同じフィールドに立ってくれる日を心から楽しみにしています。



