
「そろそろお前も、主任ケアマネの研修に行ってこい」
ある日、上司から急にそう言われて、戸惑っているケアマネジャーさんはいませんか? 毎日の業務だけでも大変なのに、長くて過酷な研修に行くなんて気が重いですよね。
現役主任ケアマネのshinです。 実は、私が主任ケアマネになったきっかけも、全く同じでした。
この記事を読めば、あなたが主任ケアマネを目指すべき本当の理由がスッキリ分かりますよ。

今回は、「ぶっちゃけ、主任になったからって何か変わるの?」と疑問に思っている方へ、私のリアルな現状と、それでも主任ケアマネになって良かったと思える「新たな景色」について赤裸々にお話しします。
理想と現実。私の「名ばかり主任」な日常
結論から言うと、主任ケアマネになったからといって、劇的に業務が変わるわけではありません。
主任ケアマネといえば、「新人ケアマネの指導係」や「困難事例の頼れるリーダー」といったカッコいいイメージがありますよね。 しかし、実際の私の日常はこんな感じです。
- 指導する後輩がいない(周りも主任だらけ)
- 自分の担当件数は減らず、日々の業務で手一杯
- 主任らしい仕事をする余裕はゼロ
私の事業所はベテラン揃いで、見渡せば先輩たちも全員が主任ケアマネです。 日々の訪問や書類作成に追われ、誰かを指導する場面なんて正直ほとんどありません。
動機は「事業所の都合」でした
そもそも、私が主任を目指した理由は高い志があったからではありません。 上司から「今後のために取得するように」と言われたからです。
理由は主に以下の2つでした。
- 特定事業所加算(※)を算定・維持するため
- 将来的に管理者になってもらう可能性があるため
※特定事業所加算とは? 質の高いサービスを提供する事業所を評価する制度のことです。この加算を取るには「主任ケアマネの配置」が必須条件になります。事業所の売上アップや経営維持のために、とても重要なお金(報酬)の仕組みです。
最初は「結局、事業所の売上のためのコマにされただけなんじゃ……?」と、少し斜に構えていた時期もありました。
それでも実感!主任ケアマネ3つのメリット
日常業務に追われ、「主任らしい仕事」ができていない私ですが、資格を取った意味は大いにあったと断言できます。
理由は、いざという時に自分や仲間、利用者さんを守れる「知識と自信」が身についたからです。
日々業務をこなす中で、私の中に以下の「3つの変化」が起きました。
1. 事業所の経営(裏側)がわかるようになった
研修を通して、事業所を運営し、ケアマネの雇用を守るにはどれだけのお金と労力がかかるのかを学びました。 自分の担当利用者さんだけでなく、「事業所全体の売上」や「地域での立ち位置」という、一つ上の視点を持てるようになったのは大きな成長です。
2. 周囲からの「見えない信頼」を得られた
「主任」という肩書きがつくと、他職種や関係機関の見る目が少し変わります。 信頼してもらえる分、生半可な知識では対応できなくなるため、自然と「もっと頑張ろう」という責任感や励みにつながりました。
3. 法人からの評価とやりがい
どんな事にも前向きに取り組めるようになり、法人からも高く評価してもらえるようになりました。 これもすべて、厳しい研修を乗り越え、主任ケアマネにならなければ見えなかった「新しい景色」です。
2027年法改正でどうなる?今後の立ち位置
もし今、上司から「主任を取れ」と言われてプレッシャーを感じているなら、こうお伝えしたいです。
「動機は事業所の都合でも全く構いません!絶対に取っておいて損はありませんよ!」
ただし、これからの介護業界の動きには少し注意が必要です。
来たる2027年の介護保険法改正では、主任ケアマネに関する制度が大きく変わる可能性が高いと言われています。
【2027年法改正の注目ポイント】
- 居宅介護支援事業所の管理者要件から「主任ケアマネ」が外れる可能性
- 主任ケアマネの立ち位置や役割の変更
※現在は「管理者は原則として主任ケアマネ」というルールですが、これが緩和されるかもしれないという議論が進んでいます。
来年はケアマネにとって、非常に注目の年になりそうですね。
まとめ:上司の言葉は「成長のチャンス」
今回の記事のポイントをまとめます。
【本記事のまとめ】
- 主任になっても劇的に業務が変わるわけではない
- 経営視点や周囲からの信頼など、得られるメリットは絶大!
- 制度が変わる可能性はあるが、自身のキャリアアップには必須
資格取得に向けた勉強や研修は、日々の業務と重なって本当に辛いと思います。(私も普段は業務が大変すぎて、主任であることを意識する余裕すらありません笑)
しかし、その山を越えた先には、今までとは違う視点で介護業界を見渡せる、新しい自分が待っています。 どちらにしても、上を目指すことはあなた自身の大きなプラスになることは間違いありません。
あなたのステップアップを、心から応援しています。

来年の介護保険法改正は、ケアマネにとって、注目の年になりそうです。




