ケアマネ必見!家族の傾聴で利用者に嫌われない3つのコツ

ケアマネ必見!家族の傾聴で利用者に嫌われない3つのコツ

「利用者さんやご家族と信頼関係を築くには、傾聴が一番!」 ケアマネジャーの皆さんなら、研修などで耳にタコができるほど聞く言葉ですよね。

現役主任ケアマネの私(shin)も、この「傾聴」を大切にしています。 しかし、ご家族の話を熱心に聞きすぎた結果、大失敗をしてしまいました。

肝心の利用者さん本人から「あんたは家族の味方だ!」と嫌われ、 心を閉ざされてしまった経験があるのです。

この記事では、私が現場で痛い目を見て学んだ「傾聴の罠」と、 利用者さんとご家族、両方と信頼関係を築くコツを赤裸々にお話しします。

結論:ケアマネはどこまでも「利用者さん」の味方です

まず結論からお伝えします。 ケアマネジャーは、どんな時でも「利用者さん本人の味方(代弁者)」です。

ご家族の休息(レスパイト)を考えることも、もちろん重要です。 しかし、契約の主体であり支援の主役は、あくまで利用者さん本人なのです。

ご家族の要望を叶えるために、利用者さんを置き去りにしてはいけません。 両方の思いを汲み取るバランスが、ケアマネには求められます。

shin
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息子嫁が、頑固な性格の利用者さんに振りまわれて、私の前で何度か泣いてしまうことや息子嫁が、利用者の被害妄想の対象になっていて、何度か私の前で泣いたことがあって、その時は何とかしてあげたいと必死でした。

私が陥った「傾聴の罠」とは?

訪問した際、介護に疲れているご家族は堰を切ったように話をされます。 「この人、夜中に何度も起きて本当に困るんです」などですね。

目の前で置き去りにされる利用者さん

当時の私は、「ご家族のストレスを受け止めなきゃ!」と必死でした。 息子さんのお嫁さんが、泣きながら話をしてくれたこともあります。

なんとかしてあげたいと思い、「大変ですよね」と深く頷いていました。 でも、すぐ隣に座っている利用者さん本人からすればどうでしょうか。

「自分の担当ケアマネが、目の前で自分の悪口で盛り上がっている」 そんな風に見えてしまうのも無理はありません。

肯定すればするほど深まる警戒心

「どうして私に聞かないで、うちの嫁に聞いているの」 実際に、利用者さんからそのように言われたこともあります。

私がご家族の意見を肯定すればするほど、利用者さんは傷つきました。 「私はお荷物なんだ」「施設に入れるために結託しているんだ」と。

このように警戒心を強めてしまったのが、私が陥った「傾聴の罠」です。

明日から使える!両方と信頼関係を築くヒアリングのコツ

では、どうすれば利用者さんを傷つけず、ご家族の思いも聞けるのでしょうか。 私が現在、日々の訪問で気をつけている実践的なコツを3つご紹介します。

1. 座る位置と視線をコントロールする

訪問したら、まず最初に利用者さんへ挨拶をしてお話を聞きます。 そして座る時は、必ず「体ごと利用者さん本人の方を向いて」座ります。

ご家族が横から口を挟んできても、視線は利用者さんに向けたままです。 「息子さんはこう仰っていますが、ご自身はどう思われますか?

このように、必ず本人を主語にして会話のキャッチボールをしましょう。

2. 家族への同調は「受容」にとどめる

ご家族の愚痴に対して、「頑固で困りますね(同意)」と返すのはNGです。 「お疲れが溜まっているんですね(受容)」と返すようにしましょう。

あなたが疲れていることは理解した」というメッセージは伝えます。 しかし、「利用者さんが悪い」という家族の意見には乗っからない。

これが、プロとしての正しい線引きになります。

3. 本当の愚痴は「別室」か「後で電話」で

ご家族が感情的になり、ネガティブな発言が止まらない時があります。 そんな時は、物理的に会話の場を切り離すことが大切です。

  • 「少し息子さんと書類の確認をしてきますね」と別室へ移動する
  • 「後ほど事業所に戻ってから、ゆっくりお電話しますね」と伝える

利用者さんの前で都合の悪い話を聞くのは避けましょう。 これは、利用者さんの尊厳を守るための大切なテクニックです。

信頼関係を築く鍵は「深いアセスメント」

傾聴とは、相手の言うことをすべて肯定し、言いなりになることではありません。 そのためにも、しっかりとしたアセスメント(事前の情報収集や評価)が重要です。

  • 利用者さんの生活歴
  • ご家族とのこれまでの関係性
  • 現在の家庭内の状況

親子の関係性などによって、ケアマネの対応の仕方も変わってきます。 いわゆる困難ケースと呼ばれる状況に直面することもあるでしょう。

状況をよく見極め、時にはケアマネが利用者さんの代弁者となる必要があります。

まとめ:「傾聴」のバランスを見極めよう

最後に、この記事でお伝えしたかったポイントをまとめます。

  • ケアマネは常に「利用者さん本人」の一番の味方である
  • 家族の話ばかり聞くと、利用者さんに疎外感を与えてしまう
  • 家族の愚痴には同意せず、別室や電話でフォローする
  • 利用者さんの生活歴や家族関係をしっかりアセスメントする

利用者さんの「こう生きたい」という声なき声。 そして、ご家族の「もう限界」というSOS。

この両方をバランスよく拾い上げることが、ケアマネジャーの腕の見せ所です。 あの日の失敗を胸に、私と一緒に本当の意味での「傾聴力」を磨いていきましょう。

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