
ケアマネジャーの皆様、日々の業務、本当にお疲れ様です。 アセスメント、サービス調整、そして膨大な書類作成…。中でも「ケアプラン(居宅サービス計画書)」の作成は、思考力と時間を最も使う業務の一つではないでしょうか。
「ITで劇的!業務カイゼン術」シリーズ。 今回は、今話題の生成AIツール、Gemini(ジェミニ)を使って、「ケアプラン作成にかかる時間を大幅に短縮し、かつ質の高いプランを作成する禁断のワザ」を公開します。
実は私、この方法を取り入れてから、デスクワークの時間が劇的に減り、利用者様と向き合う時間や、自分自身の休息時間を増やせるようになりました。
「AIなんて難しそう…」と思っているあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
結論:ケアプラン作成はGeminiの「Gem」で自動化できる
結論からお伝えすると、ケアプランの原案作成はAIで一気に時短できます。 Geminiの「Gem(ジェム)」という機能を使うのが最大のポイントです。
Gemとは、あなた専用の「カスタマイズAIアシスタント」を作れる機能のこと。 あらかじめルールを覚えさせておくことで、面倒な指示を省くことができます。 現在は無料版のGeminiでも、この素晴らしい機能が利用可能です。
理由:毎回同じプロンプト(指示)を入力する手間が省けるから
なぜGemを使うと、劇的な時短になるのでしょうか? それは「毎回同じ前提条件を入力する面倒くささ」がなくなるからです。
これまでGeminiでケアプランを作る際、こんな苦労はありませんでしたか?
【従来の面倒な入力例】
- あなたはベテランの主任ケアマネジャーです。
- 専門用語を使わず、分かりやすい言葉で書いてください。
- 目標は「〜できる」と表現し、自立支援を意識してください。
- (この後に長文のアセスメント情報を入力…)
毎回このルールをコピー&ペーストするのは、本当に手間ですよね。 入力を忘れると、求めている質のケアプランが出てこないこともあります。
この「毎回のお願い」を最初から記憶させておけるのがGemの強みです。
具体例:あなた専用の「AIアシスタント」を作る3ステップ
それでは、実際にケアプラン作成専門のGemを作る手順をご紹介します。
パソコンでもスマホでも、たったの3ステップで設定は完了です。
ステップ1:Gemを新規作成する

左側のメニューバーにある「Gem」をクリック ※もし左側にこの項目が見えない場合は、左上の「三」をクリックしてください。

マイGemの右側にある「+Gemを作成」をクリックしてください。
ステップ2:カスタム指示(ルール)を設定する

・名前は、自分が作りたいものにあった名前ならなんでも。私は「居宅サービス計画書作成支援ツール」と名付けました。 ・説明は、このGemが何をするものか。 ・カスタム指示は、ここが重要です。Geminiに守らせたいルールを詳しく入力します。
ここが最も重要です。Geminiに守ってほしいルールを入力します。
以下の文章をコピーして、そのまま「指示」の欄に貼り付けてみてください。
【コピペでOK!おすすめの指示文】
あなたは、実務経験20年のベテラン主任介護支援専門員(ケアマネジャー)です。利用者の自立支援、重度化防止、QOL向上を最優先に考える、深く温かい視点を持っています。私が提供する「利用者のアセスメント情報」に基づき、居宅サービス計画書(1)及び(2)の原案を作成してください。
- 自立支援の視点:「〜してもらう」ではなく、「〜できるようになる」といった、利用者の力を引き出す表現にしてください。
- 分かりやすい表現:専門用語(ADL、IADL、褥瘡など)は極力避け、利用者や家族が読んで理解できる平易な日本語にしてください。
- 具体的かつ測定可能な目標:長期・短期目標は「~できる」の表現で、短期目標は何をどうするかが客観的に分かるようにしてください。
- アセスメントとの連動:課題、意向、強み(ストレングス)が、ニーズや目標、サービス内容に反映されているようにしてください。
【出力フォーマット】
〇居宅サービス計画書(1)
・利用者及び家族の生活に対する意向 ・利用者及び家族の意向を踏まえての総合的な援助の方針
〇居宅サービス計画書(2)
・生活全般の解決すべき課題(ニーズ) ・目標(長期目標・短期目標・期間) ・サービス内容
※ニーズが複数ある場合は、項目を分けて作成してください。
入力が終わったら、画面上部の「保存」ボタンを押せば準備完了です。
ステップ3:アセスメントを入力するだけ!
一度Gemを作ってしまえば、次からの作業は本当に簡単になります。
【毎回の使い方】
- メニューから作成したGem(例:ケアプラン作成ツール)を選ぶ
- チャット欄に「アセスメント情報:」と入力する
- メモしておいたアセスメント情報をそのまま貼り付けて送信!
たったこれだけで、即座にルールに従った高品質なプラン原案が完成します。 要約されていない箇条書きのメモでも、AIが賢く文脈を読み取ってくれますよ。

AIでケアプラン作成することに抵抗を感じられる方もおられるかもしれませんが、使い方次第で質を高められると感じております。AIで作成した内容を見て、気づきを得られることもありました。もちろん、ChatGPTやGeminiなどの生成AIは間違いを本当のように表現することもありますので注意は必要ですが、賢く使うことで、強力なアイテムになることは間違いないでしょう。
まとめ:ITツールを賢く使って「人間らしい仕事」に集中しよう
今回は、GeminiのGem機能を使ったケアプラン作成の時短術をお伝えしました。 最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。
【本記事のまとめ】
- ケアプランの原案作成はAI(Gemini)で時短できる
- 「Gem」を使えば毎回の面倒な指示出しが不要になる
- アセスメントを入力するだけで高品質な原案が完成する
- AIが出力した原案は、必ず人間の目で最終確認をする
生成AIを使うことで、文章の構成やルールの適用といった「単純作業」を手放せます。 そして、利用者の本当のニーズを汲み取る「思考作業」に私たちが集中できるのです。
【気を付けること】
個人情報の保護: Gemini(特に無料版や、企業向けではない設定)に、利用者の氏名、住所、電話番号、具体的な生年月日などの個人情報は絶対に入力しないでください。
AIは間違える: AIが出力した内容は、あくまで「原案」です。必ず人間のケアマネジャーが内容を精査し、事実と異なる点や、不適切な表現がないか確認してください。最終的な責任はケアマネジャーにあります。
ITツールを賢く活用して、激務から抜け出しましょう! そして、心にゆとりを持った、より良いケアマネジメントを目指していきませんか?






